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Chaotic Neutral

左にも右にもよらず、自由な生き方探し。

語学 ― フランス語の名詞の性とフランス社会における性別の縛り


イタリア語の「fiorellino」は、「花」を意味する「fiore」に縮小辞がついたもの。「fiore」は男性名詞なので、「fiorellino」も男性名詞だが、女性である恋人への呼び掛けに使って差し支えがない。

スペイン語の「Ámame, como la noche a la luna」を日本語に訳すると、「私を愛して、夜(noche)が月(luna)を愛するように」になる。「noche」は女性名詞だが、ここでは男性を指す比喩表現となっている。

一方、フランス語の名詞の性は単なる文法上の決まり事ではない。女性である恋人への呼び掛けに、男性名詞である「lapin」(兎)や「choux」(キャベツ)は使えない。「loulou」(幼児語で「狼」)は男性名詞なので、女性に呼びかけるときのために新たに女性名詞「louloutte」が作られる始末。「心」を意味する「cœur」は例外的に女性を指して使える可能な男性名詞だが、これは「cœur」の意味がすこぶる抽象的だからだ。

「Ámame, como la noche a la luna」をフランス語に直訳すると、「Aime-moi, comme la nuit à la lune」になるが、なんだか百合モノを連想させられるかもしれない。「空」を表す男性名詞「ciel」を使い、「Aime-moi, comme le ciel à la lune」とするのが無難。

フランス語の性の縛りはきつい。

そして、やっぱり、フランス社会の性別の縛りもきつい

ヨーロッパ先進国の中で、フランスだけが、21世紀に入っても、社会の意思決定に大きな責任を持つ要職に占める女性の数が、男性の半分以下だった。

フランス語とフランス女性の社会的地位の因果関係は不明だが、フランスはどちらについても改善を求められている。EUが勧告を突きつけたのはいきすぎだが、フランス人は自ら打開策を考えた方がいい。

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  • 2013年11月15日金
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