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音楽 ― ブラームスの弦楽六重奏曲op18のピアノ編曲版


まず最初に、和声学の話をしよう。

和声学を学ぶ時には、四声体というもので課題を解いていくことになる。四声体はソプラノ、アルト、テノール、バスという4つの声部でできていて、四声で和音を作り、つなげていく方法論が、まあ、和声学のほぼ全てといっていい。

四声体での和声進行には、いろいろと禁則がある。代表例は、五度(ドとその上のソやレとその上のラ)とか、八度(1オクターブ)の平行進行はいけない。

ところが現実のピアノ曲、それもクラッシック音楽の歴史に燦然の輝く作曲家の作品には、五度や八度の平行進行がバシバシ出てくる。そして、音楽教師たちはしばしば「ここはオクターブを1つの声部と見なす」とかわけわからん説明をするので、しばしば生徒たちに大きな誤解 ― 「和声学って、実際の作曲には意味がない」という思い込み ― を生む。

しかし、和声学の実践の前提をもう一度見直してみよう。

四声体での和声進行には、いろいろと禁則がある。

声体での和声進行には、いろいろと禁則がある。

声体での和声進行には、いろいろと禁則がある。

和音を構成する音の数が4つしかないと、バランスが崩れやすく、進行には厳格な禁則があるが、音の数が増えてきたら、禁則はある程度無視できる。そして、その無視の程度に作曲家の個性のかなりの部分が現れる。

シューマンの『飛翔』では、四声体での禁則を外れている部分では、必ず声部が増え、和音が厚くなっている。一見薄そうな部分でも、後打ちでちゃんと十分な厚みが確保されている。

しかし、そのシューマンの妻に横恋慕していた ― らしい ― ブラームスの作品には、とても大胆な感覚を示しているものが結構あって、弦楽六重奏曲op18のピアノ編曲版はその顕著な例の1つだ。

 第39小節には、部分的に分散された、8つの音で構成された和音が連結されているが、八度の並行が4つ、五度の並行が1つ、同時に発生している。当時としては冒険だったはず。

第81節から数小節分には、純然たる四声体であるにもかかわらず、八度の並行が発生し、和声学の禁則はどういい繕いようもなく破られている。

禁則についての感覚においては、若き日々のブラームスって、ドビュッシーに似た感覚を持っていたんだよ。

(いや、あるいは、「禁断の恋」の暗示か?)

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