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Chaotic Neutral

左にも右にもよらず、自由な生き方探し。

愛国心批判 ― IV


「国」に相当する英語の単語は、"state"、"nation"、"country"の3つで、意味範疇が微妙に違う。

国旗や国歌の強制など、体制の都合に拘るのがステイティズム、国民の利益に拘るのが本来のナショナリズム、その土地の伝統などに拘るのが本来のパトリオティズムだ。

アメリカ南部の筋金入りのパトリオットたちは、星条旗を拒否し、南軍旗を使う。

フランス語の"patrie"は英語の"homeland"に相当する。(フランスの国歌La Marseillaise では"Allons! Enfants de la Patrie!"という行があり、大文字で始まれば意味がかなり変わるが。)

フランス革命史観もそれなりに批判されるようになり、ステイティズムとパトリオティズムの違いが意識されるようになったフランスでは、国歌が公立の学校で教えられることはほとんどなくなっている。国歌を強制するのは良くないが、国歌を教えないのも良くない傾向だと思う。国歌を教えなければ、国歌を喜んで歌う人間も、国歌を拒否する人間も表れようがない。問題の発見と解決に必要なのは、多様な人間の多様な視点なのだ。

アメリカやフランスの現実と比べると、自民党が音頭をとっている「愛国心教育」の、先進国の政治状況としては異様なまでの単純さは目立っている。「愛国心」を唱える自民党の連中は、あまり愛国心について考えたことがなかったのだろう。連立与党である公明党との協議の中で、自民党議員たちはようやくパトリオティズムを発見した。

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