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Chaotic Neutral

左にも右にもよらず、自由な生き方探し。

ウイグル案件 ― 高田純


嫌いな奴がほら吹きだからといって、自らほら吹きになってしまっては、信用をなくしてしまうかもしれない。

私は南京虐殺の被害者が30万人という説を信じない。そして、高田純も信じない。

中国核実験で19万人急死、被害は129万人に 札幌医科大教授が推計より引用:

中国が新疆ウイグル自治区で実施した核実験による被害で同自治区のウイグル人ら19万人が急死したほか、急性の放射線障害など甚大な影響を受けた被害者は129万人に達するとの調査結果が札幌医科大学の高田純教授(核防護学)によってまとめられた。被害はシルクロード周辺を訪れた日本人観光客27万人にも及んでいる恐れがある。

タイトルは「推計」の2文字を含んでいる。本文では、「調査結果」なんて書いてあるが、実際には調査なんてやっていないのだ。

David Dreman, Contrarian Investment Strategies: The Next Generation (1998, Simon & Schuster)あたりを読むとわかるが、実に広範な学術分野において、専門家の推定や予測すら、信頼性に欠ける。ウイグルでの核実験についても、死体の数を数えなければ、死者の数はわからない思う。

ウイグルでの核実験で被害を被った人々がいることを、私も否定はしない。しかし、単なる推計を本文中では「調査結果」とした産経新聞について、私の個人的な評価を下げざるを得ない。

さらに、この高田純という人は政治的な活動に極めて熱心だし、核武装論を振りかざしている田母神氏と仲良しのようだ。

8.9 田母神+高田 札幌講演会より引用:

田母神先生、大変勉強になりました。ありがとうございました。

ここ20年以上に渡って、中途半端な中国名指し批判はほとんど功を奏していない。中国は嘘吐きだが、中国を批判する人々もまたかなりの嘘吐きだったり、軽率だったり、あるいは中国並みに悪辣だったりするので、問題は結局うやむやにされてしまう。

中国を追い詰めたいのならば、もっと手堅くやるべきなのだ。

中国を批判する人は、中国並みに人権を理解してませんからね。(と、いうより、解ってないのか、解ろうとしてないのか、どっちなんでしょうね)

もし、中国批判をしている人が、表現の自由に懐疑的だったら、どっちもどっちですし。

  • 2009年08月18日火
  • URL
  • ななくさ #-
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吐き出した批判の炎が自分のところにも飛び火しそうな状況にある限り、肝心なところでは腰が引けてしまいます。

日本だと、こういうところ
http://www.jca.apc.org/mihama/rosai/elmundo030608.htm
をまず何とかしたほうがいい。

アメリカなら、劣化ウラン弾の使用をやめなければならない。

  • 2009年08月18日火
  • URL
  • Lexar #tV7uNBRQ
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>タイトルは「推計」の2文字を含んでいる。本文では、「調査結果」なんて書いてあるが、実際には調査なんてやっていないのだ。

調査は調べること、という意味ですから、推計するために、中国の外部から観測できる放射能や、今までの核実験による分かっている範囲の被害レベル、そしてウィグルから逃げて来た人の情報などを調査し、推測する事も調査結果だと言えます。

①中国で行われただろう核実験の規模と回数

②同じ規模の核実験が実際に人体に及ぼした影響の、今までの実験地域での調査結果

③ウィグルに住んでいる人の人口と、分布や密度

これらの三要素が揃えば、ある程度犠牲者を割り出す事もできます。

南京大虐殺(私も30万という数字は信憑性がないと思いますが)が30万であろうと、3万であろうと、人道的に問題であるのと同じように、核実験の犠牲者が数万人でも数十万人でも、私は直ぐにでもこういった事を中国にはやめてもらいたい、と思う気持ちは変わりません。


もっとも、産経の例の記事は、我々にさも中国で実際に亡くなった人や、町の被害状況を調べてきたような印象を持たせる事は確かです。


>David Dreman, Contrarian Investment Strategies: The Next Generation (1998, Simon & Schuster)あたりを読むとわかるが、実に広範な学術分野において、専門家の推定や予測すら、信頼性に欠ける。

これにはまったく同意です。
そもそも学問の世界は随分と怪しいものです。
巧みな言い逃れ方法、統計の嘘、孫引き状態の情報、同じ情報がぐるぐるとあちこちを回っている状況、正しいとされている理論や法則、測定法の欠陥・・・これらは学問の世界に入れば入るほど、目に余って来ます。


>ウイグルでの核実験についても、死体の数を数えなければ、死者の数はわからない思う。

それはまあ、そうなんでしょうが、この場合の説明責任は言論統制をしている中国の側にあります。

もともと、推計以上の実験の告発ができないのは、中国が様々な情報をストップさせてしまっていて、現地調査も許していないからです。

もし、阪神大震災で電線があちこちで分断され、また災害の混乱から、どれくらいの規模の被害で、どれくらいの人々が死傷したのかが、救助隊には分からなかったとします。

そこで、観測できた地震の規模や、人口密度、建物の耐久性などの情報から、被害レベルをある程度推定してから、援助に向かうだろうと思われます。

その時に、その被害想定規模は、あくまで推計レベルじゃないか、といって正確なデータが掴めるまで援助に行くことを反対する人はあまりいないでしょう。

救助隊が行ってみなくては実際のところは分からないし、そうこうしている間にも被害者は増えているだろうし、現地で救助をしながら被害レベルを調査すればよいだけの話だからです。

医薬品、簡易住居、毛布、食料、消化剤・・・などは、推計量より少し多めに持っていけばよいでしょう。

  • 2009年08月21日金
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  • シュワの墓所 #-
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>日本だと、こういうところ
http://www.jca.apc.org/mihama/rosai/elmundo030608.htm
をまず何とかしたほうがいい。

>アメリカなら、劣化ウラン弾の使用をやめなければならない。

どちらもいい加減にして欲しいものです。
確かに叩けば誇りの出る国が、あまり人権に対して突っ込んだ批判はできません。
もっとも、上記の事柄は人権について突っ込んだ発言をしなくても、大きな問題である事は確かです。


ある作家曰く、

「政治問題なんかに関わってもしょうがない。悪い政府ともっと悪い政府があるだけだ」


しかしそれでも私は差し出す手を止めれない。
悪い政府に期待して、もっと悪い部分を何とかしていくという地道な方法論しかないと思います。
そうでなければ、ウィグルの人々の事なんかは忘れてしまう事です。自国の人権さえ守れない国家が、他国のそれを守れるのかは確かに疑問です。

目に丸太を入れながら、あなたの目の大鋸屑を取らせて下さい、という状態になってしまうでしょうね。


できれば、私は北欧に生まれたかった。

  • 2009年08月21日金
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  • シュワの墓所 #-
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>中国を追い詰めたいのならば、もっと手堅くやるべきなのだ。

具体的にはどのように詰めて行くべきでしょうか?
何か妙案はありますでしょうか?

  • 2009年09月19日土
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  • シュワの墓所 #-
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ラビア氏の講演

ラビア氏のある大学での講演に参加しました。
今回はその事に関連するお話をしたいと思います。

ある大学、と匿名にしたのは、その大学や関係者に迷惑がかかる事態に発展する恐れがあるからです。


ラビア氏は、中国で財をなしたあるウイグル人女性で、財を成した事によってウイグル域内においてある程度、政治的な発言力を持ち、また政治の要職にもついた事があるそうです。

しかし、その政治的活動の一環で、中国中央政府に対して、ウイグル人に対する中国政府の政策に対して、改善して欲しい点をまとめたレポートを提出したところ、裁判抜きで6年もの獄中生活を強いられたそうです。

しかし、ライス国務長官(当時)の訪中に際し、中国政府は人権問題を突かれるのを恐れ、ラビア氏を釈放しました。ラビア氏はアメリカに亡命し、以来、中国におけるウィグル人の人権向上のために世界ウィグル会議をつくり、世界中で活動しているとの事でした。

さて、そのラビアさんの講演の内容は、なかなかに衝撃的なものでした。

まず、ウィグル語を学校で教えることが禁じられています。そして、中国標準語を学ぶ事が、どのウィグル人児童にも義務付けられています。

また、ウィグルの歴史について子供に教える事が禁じられています。恐らく、不安定ながらも短い期間、東トルキスタンという独立国であったものを、中国の軍事力によって強制的に併合されたことをウィグル人児童に教えられたくないのでしょう。

ラビアさんは以前、貧しい人々のために、千人の母運動というものを展開し、バングラディシュのユヌス氏のように参加した人々の少しずつの援助により子供の貧困や無教育を改善しようという活動を行うつもりでした。しかし、いざ運動を開始してみると、中国政府から、ウィグル人は集まって何かの行動をしてはならない、と言われ禁止されてしまいました。

また、40万人ものウィグル人の子供たちが、中央へ強制移住させられているとの事でした。

また、ある詩人がある詩を雑誌に投稿したところ、10年もの獄中生活を強いられました。(恐らく、ウィグルの郷土愛を詠った詩なのでしょう)
裁判はありませんし、当然、弁護士も付きません。

さて、こういった人権弾圧に耐えかねて、ラビアさんは行動を起こす訳ですが、レポートの件と、中国に来訪したアメリカの議員と接触を図ろうとした直前に、彼女は逮捕され、以後は上述の通りです。


さて、彼女の話では、7.5事件における真相は、もともとはウィグル人の平和的デモに端を発しているようでした。

このデモは中国の国旗を掲げてのものであった事が象徴するように、独立を掲げたデモではなく、中国国内における自治権獲得、人権向上を主張したものでした。

しかし、中国は2万以上の軍隊を差し向け、平和的デモに対して発砲をし始め、無差別に殺害を始めたそうです。

その結果、周りで見ていたウィグル人たちは、デモに参加した自分の子供や友人、親類たちが一方的に殺害されて行く事態にとうとう憤慨し、次々にデモに参加して行き、ついには暴動に至ったとの事でした。

中国軍は殺害を続け、辺りは死体の山となりました。

その夜9時には、政府によって意図的にその地区は停電状態にされ、5時間にも渡ってあたりは真っ暗になりました。その間に、数十台ものトラックがやってきて、ウィグル人の死体をどこかに運び込みました。

朝にはすっかりその通りは片付き、綺麗になった後に中国はその地区を国内外に報道しました。
その結果、そこで残虐な虐殺が行われていた、というようには見えない、という光景だけを情報発信する事に成功しました。

しかし、実際には、ラビアさんによると、殺害されたかどうかは不明であるが、その夜、1万人にも及ぶウィグル人が「行方不明」となり、それは今も続いているそうです。

  • 2009年11月19日木
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  • シュワの墓主 #-
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このような事件は他にもあります。

つい最近、ウィグル人の暴動が起こり、ある工場内で数人のウィグル人が漢人に殺害された報復に、ウィグル人の漢人への暴動が起こり、中国政府は暴動を起こした人を処刑した、というニュースがありました。

ウィグル人が殺されたのは確かに悪い事であるが、暴動を起こすのは犯罪で、よって極刑になったウィグル人もいる、と。


しかしラビアさんの語る内容は別のものでした。

もともとその工場には800人のウィグル人が強制移住させられており、好き好んでその地域に来た訳ではない、という事。

そして、暴行を受けたのは数百人規模であり、つまり組織的なものであった事が伺えるものであり、殺害されたのも2~3人ではなく、10人にもなる、という事でした。
つまり、これは漢人による組織的な全ウィグル人に対する暴行の結果の死傷者であった、という訳です。

それが政府による意図されたものであるかどうかは分かりませんが(恐らく、政府は無駄な問題は起こしたくないでしょうから、関係はしていないように思えますが)、そういった生命の危機にあるような状態でウィグル人は放置されていたことは事実です。

いよいよ10人も殺害されたとなり、ウィグル人の日頃の恐怖や怒りが爆発し暴動となりました。

これは、ウィグルが東トルキスタンとしてあり、ウィグル人がその地で生活し、漢人は漢人でもともと漢人の土地であった場所で生活していれば起こらなかった問題です。

1つにはウィグル人に対する強制移住政策が問題であり、もう1つは漢人のウィグル人に対する差別意識が問題であると思われます。それが今回の事件の原因でしょう。


他にも、人権問題だと思われる事は多々、説明されました。

  • 2009年11月19日木
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例えば、人口問題です。

その土地がウィグル人の土地か、あるいは漢人の土地か、また自治を認めるべきか、そうでないかは、多くの場合、その土地に暮らすウィグル人の人口の割合が関係して来ると考えられます。

例えば、漢人は漢人の土地に住み、そこで自由に暮らし自分たちの政府を持つ事自体は、それがたとえ圧制的な政府でも、それこそ内政干渉にもなるので、ぎりぎりの限度まで、そこの人々の問題であり、そこの人々が改善する責任がありまた、権利がある、と考えられ、たとえ人権問題があっても他国は容易に口出しはしません。

湖南省や福建省で漢人が自由に振舞い、自分たちの政府を持つ事に疑義を呈する人は、恐らく殆どいないでしょうし、北京市や南京市の行政は、中華人民共和国の人民に委ねられるべきでしょう。
しかし、実はそれらの土地でも、もともとは漢人の土地ではなかった可能性もあります。しかし、そういった湖とは数百年、あるいは数千年も前のことですので、もはや問題にする人はいません。

そうです。そこに多く漢人が住んでいる、という既成事実が生じれば、それは有力な論拠となります。

しかしこういった考え方を悪用し、ソ連は北方領土に多くのロシア人を移民させ、そこの領有を、そこで生活する人々を理由に、既成事実化、正当化しようと試みて来ました。

恐らく、そういった意味合いもあって、中国政府も同じようなことをウィグル地区に行います。

ラビアさんの話では、かつてウィグルの土地の2%が漢人であったのに過ぎなかったのに対して’(2%の
人は恐らく、貿易などのためにごく平和裏にそこで生活していたのでしょう)、現在では漢人の移民計画が進み、そこの総人口の40%もの割合で漢人が構成している、との事でした。

このまま、移住が進み、既成事実化すれば、いずれは「本当に中国政府が、その土地での投票なりアンケートなりを実施しても」その結果は、中国への今まで通の貴族、という形になるかも知れません。
なぜならば、漢人の人口が過半数を超えるからです。



経済の問題もあります。

ウィグル人は中国の経済発展の恩恵はまったく受ける事ができないそうです。

投資はウィグル側には回されませんし、仕事もありません。

更に、ウィグルの土地より産出した様々な資源は、一向にウィグル人には反映されず、専ら漢人のためだけに使用されるとの事でした。

寄らば大樹の陰とはいいますが、その大樹がその樹液をまったく周辺の草花に供給せず、逆にその土地の栄養分を全て吸い取ってしまっているような状態でしたら、ウィグル人は進んで中国との一体化を目指すでしょうか?

公務員試験に下駄を履かせてあげるから、少数民族は優遇されている、という中国側のいつもの常套句を、錦の御旗に中国を今でも擁護し続けたいとお思いでしょうか?

中国がウィグルにもたらしたものは、経済的恩恵ではなく、むしろ迷惑なものの方でした。

つまり、それは核実験による放射能汚染です。


当然、独立までとはいかないまでも、中国に対してウィグル人地区への政策改善を求める人々も大勢でて来るでしょう。それらの人々は力では適わない事を知っているために、平和裏に、政治的に改善という方向で要求を行おうとしました。

ウィグル人の多くはイスラム教徒です。

そこで、中国政府は、そういった政府に対して批判をしたような人々を、テロリストのレッテルを張り、裁判抜きで投獄します。(当然、場合によっては死刑もあります)

そして、一度投獄されると10年は出られないといいます。
今でも、そういった人々が1万人はいて、投獄されたままになっている、というラビアさんのお話でした。

  • 2009年11月19日木
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  • シュワの墓主 #-
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さてしかし、ここまではラビア氏から聞いた話であり、私自身はウィグルに住んでいた、という訳でもありませんので、これらの真偽を判定する術を持ちません。

ここまでの話はあくまでラビアさんの講演においての話であり、中国政府関係者の立ち会わない、欠席裁判だと言えます。当然、私がその真偽をどうこうと議論するには、類推を必要とします。


しかし、動かぬ事実があります。

①そもそも、ラビアさんのように亡命した人からの情報でないと、現地の話を聞けない、という状態にあるのは、中国政府が言論・報道統制を布いているからである、という事。

火のないところに煙は立たずと言いますが、火がなくても心無い、あるいは誤解による噂から、充分に煙はあがる事は事実です。

しかし、非のないところに隠し立ては必要ありません。中国政府が熱心に言論弾圧を行い、報道規制やネット規制を行うのは、何かの「やましいこと」があるからだ、という推測は容易に立ちます。


②ラビア氏は、自他共に認める富豪であった、という事。これは中国人や政府もまた認めるところです。そんな富豪が、なぜ人権弾圧などと言えるのか、と。

しかし、いくら富豪であって生活は快適であっても、政治的・言論的自由が認められず、祖国が蹂躙され、言葉や文化や歴史が否定され、自分以外のウィグル人が日々人権抑圧、移住政策の犠牲になっていれば、立ち上がろうと思ったとしても、何ら不思議ではありません。

むしろ、富豪であったという事実が本当であればあるほど、ラビア氏が「嘘をついている」可能性が低くなります。

ラビアさんがもし富豪であったならば、わざわざ中国政府を誹謗中傷する事によって、政府から睨まれたり、亡命生活を余儀なくされる事に、何らメリットはありません。

中国での生活が、金銭的に苦しければ、嘘でも何でも言って、祖国にはその結果戻れなくても、外国で衝撃的な本を書いてその印税を得たり、講演料で食べて行こう、という不道徳ではありますが、そういった「冒険心」にかられる人が現れても、そこまで不思議ではありません。一発、外国でかけてみよう、という精神の、歪んだバージョンです。

しかし、ラビアさんが富豪であり、しかも祖国に多くの親類や友人を残し、あの高齢で、中国という大国を相手に闘い、亡命生活を選ぶ、今まで築いた富をかなぐり捨てて、無一文から始める、というのは、インセンティブから見て、かなり変人でない限り、あまり信じる事はできません。

中国で、人権も守られ、民族の誇りも保てていて、それでいて富豪であるならば、何ゆえそれらを放棄してまで、安穏な生活を送るという道を高齢な女性が捨ててまで活動しているのか、まったく謎に満ちています。

何らかの人権問題が常にウィグルに深刻に付きまとっていると考えるのが自然かも知れません。


③その他の地域に対する情報や、留学生の話から類推できる。

中国の圧政問題は、何もウィグルに限って伝わって来る事ではありません。

モンゴル、チベット、台湾、ベトナム、ラオス、果ては天安門事件、大躍進などに代表されるように、漢民族に対しても公然と行われている事があちこちから伝わって来ます。

聞いた話では、モンゴル人の留学生にある先生(教授)がモンゴル内での中国政府の行いを聞いてみたそうです。教授の話では、その留学生はあたりに中国人留学生がいないかを始終気にしながら、小声で、それは凄い人権弾圧が行われている、という実態を話してくれたそうです。しかし、モンゴル人留学生は当然、そういった事を公にはできません。
自分のビザその他は、全て中国政府の胸三寸にかかっていますし、もちろんそういった脅しも実際にあります。
故郷の家族にも類が及ぶ、というのが当然の常識としてあるような状態ならば、それは極秘にしか伝わりません。

チベット人留学生が、あまりこういった問題に関わらないし、声明を出さないのにも同様の理由があるでしょう。

ベトナムには一方的に中国が侵略した過去がありますし、虐殺などが平気で行われていたとの事です。

天安門事件は、外向きのニュースとは桁違いに陰惨なものであったようです。
(これについてもっと詳しくお聞きになりたければ、メールなどで)

ラオスでは中国がメコン川上流にダムを造ったために、水量が大幅に減って困っています。何しろ、主流となる川ですから。


こういった様々に伝え聞く情報が、全て誤りだとは到底思えません。火のないところに煙は立たず、は信憑性のない諺ですが、あまり煙があちらこちらから立てば、やはり火を人は想像します。


こういった人権侵害、民族弾圧が繰り返されて来た国家で、未だに政治の自由どころか、言論の自由も認められていない国家において、モンゴルやベトナム、ラオスには人権侵害をしているが、ウィグルにはまったくしていない、というのは考えにくい事です。

むしろ、よりドメスティックであり外部にもれにくい、そして力の弱いウィグルに対してこそ、より大っぴらに人権侵害が行われている、自治侵害が行われている、と予測する方が自然ではないでしょうか。


更に、こちらは中国人留学生から聞いた話ですが、中国は台湾を戦争で攻め取る、という意思は、少なくとも可能かどうか、近い内に行うかどうかは別として、アメリカや国連などの外圧させなければ、とても固いようです。

そもそも、それらを悪びれもなく、むしろ誇らしげに語る留学生の態度からは、チベット、ウィグル、台湾が独立を主張するのは、許し難い行為であり(最近、力を付けてきた中国を、崩壊させようとするアメリカなどの陰謀)、中国はどんな手段を使ってでも、チベット、ウィグルの独立を阻止し(対話という発想はありません。もちろん、人民投票も)、台湾を奪い取るべきだ、という考え方を持っています。

そして、そういった考え方は、残念ながら、出身地の別なく、男女の別なく、殆どの留学生、中国出身の教授方から異口同音に聞くことができます。

そのような国民意思があり、そういった世論に押された、あるいはそういった考えを教育やメディア戦略によって後押しして来たかも知れない中国政府が、突然、ウィグル独立、あるいは自治権拡大要求だけは穏便に対処しましょう、という事になるようには到底思えません。

それは、公然のアナウンス、あるいは人民の常識としての統一意識からは、あまり乖離した方向です。

  • 2009年11月19日木
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