トヨタの評判は、特に最近、傘下企業の労働者側と労働者支援側の間であまり芳しくない。派遣労働者の労働条件、労働環境は誉められない。販売台数世界一のこの企業の現実は、苛烈なコスト削減追及の日々である。
プリウスやハリヤーハイブリッドを除けば、トヨタ車にこれといって印象的な車はない。コストを削り続ける以外に、グローバル経済の中で勝負できるものがなかったのだ。
さて、ここでBMWのほうを眺めてみよう。
http://www.bmw.co.jp/jp/ja/usedvehicles/overview.html
7台のBMW社がこちらに顔を向けている写真が載っている。
BMWの車はどれも「BMW」という名前が付いていて、BMWの顔を持っている。スポーツクーペもクロスカントリー4WDも、同じBMWの顔を持っている。
トヨタには勤勉な労働者がいる。トヨタには優秀な技術者がいる。しかし、トヨタの経営陣はどうだろうか?
振り返れば、おびただしい車種で庶民の需要を喚起してきたが、ブランドとしてどうもこうも、BMWのような輝きを放つには至らない。同じ排気量ならば、トヨタ車はBMW車ほどの値段では売れないし、高価格帯では明らかに劣勢に立たされている。
2007年2月末に8,350円の高値にあったトヨタの株価は、現在、4800円〜5000円をうろちょろしている。務諸表上は好調に見えるが、不安がないのではない。
トヨタの株主の皆さんには、単に財務諸表上の利益やキャッシュフローだけではなく、ブランドとしてのトヨタの将来についても考えてほしい。コスト削減はすでに限界なのだから。