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Chaotic Neutral

左にも右にもよらず、自由な生き方探し。

投機方法論 ― 業種間循環物色 ― I


 市場全体を篩にかけて、通ってきた銘柄の数が分散に十分であることはまれなので、業種ごとに最適化した篩を作り、業種間で移動する投資資金の流入に先回りすることを考えてみます。
 業種ごとに安全性の高い篩を作るのに、業種に属する全銘柄の観察をする必要はない。むしろ、そんなことをすると、安全性は下がってしまうかもしれない。
 銘柄分散の効果は銘柄数が7を超えるとほとんど上がらない。まずは、手持ち資金の額を7で割る。

理論分散単位 = 資金額 / 7

 この分散単位で買える銘柄を列挙します。列挙された銘柄の多くは、割安化した業種の中で、業種全体よりも低迷している銘柄が多い。銘柄が全く列挙されない業種は割高である可能性が高いので、業種間循環物色狙いにとっては用がない。
 これらの銘柄の特徴 ― 特に移動平均からの乖離率 ― を調べておくことで、業種ごとに安全性の高い篩を作成できます。

投資理論 ― 突っ込み買いの新機軸 ― III


 割安株で利益を上げ続ける人もいますし、成長株で利益を上げ続ける人もいます。
 どちらも利益を期待できるのであれば、割安株と成長株に分散することは、投資の安全性を高めるはずです。
 メアリー·バフェットが著作に参加している『バフェットの財務諸表を読む力』には、株への投資で世界に名を知られているウォーレン·バフェットの銘柄選択の基本が書かれています。
 バフェットについての数多くの書籍と違い、『バフェットの財務諸表を読む力』では、減価償却費を経費として重要視しています。設備は劣化し、いずれは新たな設備投資が必要になるのですから、減価償却費を無視するのは非合理でしょう。
 同書では、意外なことに、流動資産/流動負債を重視していない。競争力が非常に高い会社であれば、常に潤沢な現金収入があるため、流動資産/流動負債 ≤ 1の状態でも安定し、成長を続けます。
 総合的に考えると、要は、売上高から純利益へのつながりを大雑把にとらえれば、成長株選別の客観的方法としてそこそこのものができると思います。

売上高 - 原価 = 粗利益

粗利益 - 販売および一般管理費 - 研究費 - 減価償却費 - その他費用 = 税引き前利益

税引き前利益 - 納税額 = 純利益

成長株第1条件:
純利益 ≥ 売上高 × 0.2

成長株第2条件:
過去5期に渡って売上高が毎期上昇している or
売上高が2期前より5%以上上昇し、4期前より10%以上上昇している

成長株第3条件:
売上高 ÷ 4期前の売上高 ≥ 原価 ÷ 4期前の原価 and
売上高 ÷ 4期前の売上高 ≥ 販売および一般管理費 ÷ 4期前の販売および一般管理費 and
純利益 ÷ 4期前の純利益 ≥ 売上高 ÷ 4期前の売上高

 不況下の今の日本で、これらの条件は極めて厳しい。国内上場株で、条件を満たすのは10銘柄もありません。しかし、永久保有でもいいくらいの成長株とはそういうものです。

投資理論 ― 突っ込み買いの新機軸 ― II


 10年間の最高値を付けた後、1年以内に前年最安値を下回った銘柄と、10年間の最安値を付けた後、1年以内に前年最高値を上回った銘柄を比べれば、後者のほうが投資妙味は大きい。個別銘柄についての判断は、市場全体についての判断よりもさらに長期的な観点に基づいていたほうがいい。
 株価は長い目で見れば事業内容を反映するのですから、事業内容と株価の関係を観察しなければならない。
 例えば、株価利益倍率(PER)は実用性に乏しい。2007年7月の終値で、7203トヨタの株価は7800円、株価利益倍率は14.68あたりで、一般に割安と見なされる水準にありましたが、2009年10月13日現在においては、3600円あたりをうろうろしています。赤字の時のほうが株価は安いが、株価利益倍率はそういう状況に対応できない。
 比べると、株価売上高倍率(PSR)は実用性が高い。売り上げは利益ほど変動割合が大きくなく、赤字の年にもまず問題なく使えます。

割安銘柄:
株価売上高倍率 ≤ 1.00

成長指数 = (終値 - 52週間最安値) ÷ 52週間最安値 - (52週間最高値 - 終値) ÷ 52週間最高値

 割安銘柄のうち、日々の取引額が上位30までの銘柄を観察対象にします。
 毎営業日に1銘柄を再検証し、次の基準で買い入れ候補を抽出します。

買い入れ候補:
成長指数 ≥ 割安銘柄取引額上位30の成長指数の平均値

 それぞれの銘柄を30日に1回再検証することになります。個別銘柄の観察にはダマシがつきものであるため、観察回数を間引くことで、ダマシに遭遇する確率を下げるのです。(これは特殊な考えではない。例えば、週足の移動平均は週の終値以外の価格を考慮しない。観察回数を間引くことで、ダマシを避けています。)

投資理論 ― 突っ込み買いの新機軸 ― I


 「突っ込み」は株価の急落のことです。
 相場格言に、「山高ければ、谷深し」があります。穏やかな相場からの急落よりも、高騰を続けた相場からの急落のほうが深いものになりますから、直近の下落基調だけではなく、その前の上昇基調も考慮に入れなければなりません。
 日経平均やTOPIXなど、数多くの銘柄の価格の合成的平均値はあまり役に立ちません。重要なのは、株式市場内での銘柄の成長率のばらつきです。
 まずは、まあまあ安全といえる状況を察知することを目的とします。地方の取引所に情報している銘柄は株価をつけない日も多いので、この段階では、東京証券取引所に上場している銘柄だけを数えます。

急騰銘柄:
終値 ≥ 終値の25日間平均 × 1.15 and
終値 ≥ 終値の10日間平均 × 1.10

急落銘柄:
終値 ≤ 終値の25日間平均 × 0.85 and
終値 ≤ 終値の10日間平均 × 0.90

急騰銘柄数平均 = 当日の急騰銘柄数 × 1/64 + 前日の急騰銘柄数平均 × 63/64

急落銘柄数平均 = 当日の急落銘柄数 × 1/64 + 前日の急落銘柄数平均 × 63/64

準安全圏開始:
急落銘柄数 ≥ 急落銘柄数平均 × 4 and
銘柄数 ≥ 急銘柄数平均 × 3 /*要注意*/

準安全圏終了:
急騰銘柄数 ≥ 急騰銘柄数平均 × 3 and
銘柄数 ≥ 急銘柄数平均 × 4 /*要注意*/

 準安全圏開始直後は買い入れ方にとってかなり安全であり、その後、準安全圏終了までは、追加の工夫である程度安全に買い入れを狙うことができるでしょう。

自作ソフト ― PDLite


 Perfect Darkがあまりに重いので、プロセスのスレッドをいじって負荷を軽減するソフトPDLiteを作った。基本的にはPerfect Dark用で、他のソフトウェア作品では試していない。
 10分間で書いたやっつけ仕事だが、そこそこの効果がある気がするので公開する。