真面目で律義な東条英機のような人が失敗すると、結果は目を覆いたくなる悲惨なものになります。
ケネディは恋愛関係は別にして政治的には真面目な人でしたが、彼が決定したベトナム戦争への参戦で、アメリカの4万人の若者が死にました。
特に説得性のある理由もなしに家族を殺したりする少年少女は、たいてい、真面目な良い子ですよね。いたずらをして人に迷惑をかけたことのない子供は、今風にいうと、空気が読めない。人が困った顔を見せる場面にあまり遭遇していないからです。そういう子どもの心には狂気が宿りやすい。
多くの人を幸せにする人は、結構ワルだったりするのです。
ユダヤ人を救ったシンドラーだって、ワルでした。
日本を経済大国にする過程に大きく貢献した田中角栄も、やっぱりワルでした。
ウォーターゲート事件で失脚したニクソンはちょっとしたワルでしたが、彼こそが、アメリカ軍をベトナムから撤退させた大統領なのです。